2014年5月26日月曜日

毛玉に加入します。

ご存知ない方からするとなんだそりゃ、という題になっていると思うのですがこの度黒澤勇人さん率いる毛玉というバンドにキーボード奏者として加入します。毛玉はギターとヴォーカルの黒澤さん、ドラム露木達也さん、ベース井上俊太郎さん、ギター上野翔くん、そして僕を加えた5人編成になります。
全曲黒澤さんの作曲でとても素敵なサウンドなので既にある2枚のEPを未聴の方はぜひ聴いていただきたい。こちらからダウンロードできます。
ホームページはこちら↓
黒澤さんがどんな音楽が好きか、というのは結構謎でして(笑)、ジム・オルーク、テニスコーツ、トータス、ニール・ヤング、空気公団…これらは既に知ってるから挙げられるんですが。そういえば最初に話したとき橋本(一子)先生や藤本敦夫さんのことも話題に上がった気が。趣向が近いのかもしれません。
毛玉の音楽もどう呼べばいいのか困ります。うたものの系譜にあるとは言ってもいいとは思いますけど。関係ないけど毛玉の音楽、という語感はちょっとおもしろいですね。
ギターと鍵盤のアンサンブル上の両立、ということは前々からすごく興味があります。そのバランスは難しく、だからこそ面白い。僕はあまり音を多く弾くタイプではないので、地味で良いプレイをしていければと思います。
ここまで書いてきてバンドに加入する、というのは初めての経験だということに気づきました。楽しみです。

2014年5月8日木曜日

今月観たライブ

もう先週のことだけれど、新宿文化センターへ「細野晴臣コンサート 2014」を観にいってきた。8年越しというと長くもなんともないようだけど、日比谷や青山などでの機会を逃し続けてきた僕にとっては初めての「動く」細野さん。
今回はコシミハルさん抜きの4人編成ということ、それから高田漣さんの呟きからも伺えるようにレパートリーの大きな入れ替えがあったそうなのだけれど…僕は何分細野さんのライブは初体験だったのでそのあたりのことは判らず仕舞い。
結局、編成のほうは前半のみ4人で中盤からコシさん、終盤は徳武弘文さんを加えての六人で。まさかこの日に徳武さんのプレイを聴けるとは思ってなかったけど本当に素晴らしかった。一音一音の艶みたいなものが圧倒的だった。もちろんそれは細野さん、伊賀さん、伊藤さん、高田さんも同じで、いい音をひたすら浴び続けた感じ。1時間半は決して長くはないけどホールの響きと相俟った各人の音色と、(細野さんが先導して旅する)20世紀音楽の旨みに不意打ちされるようなサウンド群にすっかりのぼせてしまった。
とにかくバンドの場のコントロール力みたいなものがすごい。アンサンブルの成り立ち方というのかな。曲のやり方もまた別のやり方もあるけど今日はこれ、という開かれた風でそれも良かった。ガチガチに固まってない。最高を更新し続けるということを求めてるのではなくそのときそのときをさらりと切り取って見せる。演奏上の間違いを包み込む豊さ。
すごい境地だなと思ったし、自分にはとっても刺激的なものだった。最良の意味で過去をなぞる、というのは本来こういうことを言うのではないかと思ったほど。まあ実際カバーが多かったのだけれど。野暮と知りつつも細野さんのオリジナルが少なかったのは残念。しかしバックの3人のプレイはすごいなあ。5年、10年と一緒にやってるとこんな風になるのか。
夢のような、あるいは映画のような90分間を過ごして外に出ると六丁目の交差点から区役所通り、靖国通りと歌舞伎町を跨いでいく光景が何だかちょっとエキゾチックだった。

(今年観たライブ)
1.毛玉/OK?NO!!/吉田ヨウヘイGROUP/may.e
2.hikaru yamada and the librarians/ユームラウト/wisley brothers
3.細野晴臣バンド(guest:コシミハル、徳武弘文)
→黒澤さんの真似をしてこれ書いて見ることにした(笑)振り返ると面白そう。